診療看護師(NP)はスキマを如何に見つけ出すか

結論 ・隙間とは,ブルーオーシャン ・医師がやりたがらない仕事は,診療看護師(NP)でも法制度の範囲内で上手に使うこと能力を発揮できるかもしれない ・指導医や指導してくれる立場の人に文句をいっても何も始まらない 隙間産業とはニッチ産業とも呼ばれ…

診療看護師(NP)の研修医への文句

結論 研修医は仲間です 研修医は,法的に診療看護師よりも地位を確立しています もう少し,身の施し方をわきまえてください 診療看護師さんも,少しできるようになると,イキりがちな人がいます. 研修医は,働き始めて1-2年です. 研修医でも,できる人もい…

新人診療看護師(NP)の誤謬

結論 まずは,仕事できるようになろう 他者の文句ばかり言ってないで,自分は何ができるのか客観的に考えよ 今年の診療看護師さまたちは,文句がとにかく多いです. 研修が始まって,数日・・・・なのですが・・・ 指導医の教え方が悪い. 先輩診療看護師に…

診療看護師(NP)の誤謬

結論 手技ができる様になったからと言って,偉いわけではない 研修医などに横柄な態度を取るのは絶対的に間違い 共同している医療者は仲間であるという認識が必要 例えば,診療看護師はPICCという末梢挿入式中心静脈カテーテルの留置ができます この行為自体…

診療看護師(NP)の新入職の方へ

結論 医者のような仕事ができると思うな そもそも,あなたには医行為を行える法的後ろ盾はない 研修医は敵ではなく味方である 指導医を馬鹿にするのではなく,自分で何ができるかを考える なんでわたしがこの様な記事を書こうと思ったのかというと,新人診療…

診療看護師(NP)の所属は看護部か診療部か

結論 看護部の上層部の理解と行動力のある人なら看護部 それ以外なら、看護部であるメリットがない 診療看護師(以下NPと略します)の所属問題は、未だに大きな問題です。 おそらく看護部所属の方が多いのだと思います。 個人的には賛成です。 賛成の理由は…

診療看護師(NP)の教育プログラムの策定について

別のブログばかり毎日更新して、1年前にはこんな記事書いていました、というメールが届いたのので、たまにはこちらにも書いておこうと思います。 診療看護師(NP)は、各施設で様々な臨床プログラムが策定されています。 たとえは、日本版NPを養成する大学院…

診療看護師と特定看護師の教育プログラム

診療看護師とは、米国のNurse practitionerを模倣して頑張っている団体が勝手に言っている呼称です。 一応学会では、診療看護師(NP)という括弧つきが推奨されています。 でもこの様な括弧付きの呼称は、あまりカッコよくない気がしています。 診療看護師と…

第6回NP学会学術集会

NP学会学術集会は、なんだかんだほとんど参加しています。 今年は、どの学会もそうですが、Covid-19の流行によりオンラインでの開催や、中止・延期など様々な対策が取られての開催となっています。 NP学会とは、そもそも日本におけるNurse practitionerを創…

NP学会資格更新制度についてのムダなこと

NP学会は、5年毎に資格更新制度を導入しています。 今年が、その初めての年です。面倒な手続きですので、いくつか気になることについて書いてみようと思います。 資格更新の手引より https://www.jonpf.jp/files/SpcDocumentsDetail/2/SpcDocumentsDetail_24…

所属は看護部か診療部か

タイトルは、診療看護師(NP)の話です。 この話、色んな所で聞きます。 最近個人的に読んだ本で、80対20の法則というものがありました。 これは、いわゆるパレートの法則というもので、一言でいえば組織の20%が組織を動かしているということです。 この80…

看護師の主体性

仕事が楽しいと思えるかどうかは、仕事自体を自分自身で組み立てられるかということがあるそうです。 ほかにもこの仕事に就きたくて選択したと言うよりも、社会的地位が高いから選択したという理由でも、最終的にその仕事を好きで選択できればよいのだと思い…

〇〇医大の給与問題

個人的に、看護師と給与の関係は根深いと思っています。 というのも、看護師の多くはこの仕事だけで生計を営んでいると思います。すなわち、給与がでないイコール生活の困窮に至る可能性があります。 最も、若い看護師は夜勤を行うことで、夜勤手当を含める…

看護師はミニドクターであるべきか

これは長年議論され続けていますが、一向に答えの見つからない看護師の七不思議の1つと言って良い問題だと思います。 そもそも看護師は何を目的として、看護師として働いているかという事かと思います。勤務場所が、江戸時代であれば、腹痛の患者さんに対し…

診療看護師間の対立構造について

診療看護師(NP)には、毎度のごとく変な人がたくさんいます。 そして、そんな人が就職先にいるととても困ります。 ボクが作り上げたから、従ってください、と。 二言目には、それです。 そして、最後の最後直前までいろんな情報を隠し持っています。 診療看…

ボーナス支給における組織の在り方

真偽の程は定かではありませんが、東京女子医科大学病院のボーナス支給額が0円だそうです。 その結果、看護師400名以上が退職の方針となっているそうです。 公式の労働組合のホームページに書いてあるので、本当なのでしょう。 https://www.joidairouso.com/…

診療看護師(NP)の利点

普段、診療看護師(NP)に対して、あまり良くない意見ばかりを書いていますが、たまには利点も書いてみようと思います。 そもそも、普段欠点ばかりつい書いてしまうのは、私の周りの診療看護師(NP)の出来があまりにも悪く、自分自身もその出来の悪い診療看…

看護師長について

各部署の看護師のトップが、看護師長です。通常その下には、主任や副師長と呼ばれる人たちがいます。 たいがいの師長は、何やってるのかわかりません。もちろん、素晴らしい人も沢山います。 しかし、多くの看護師長と呼ばれる人達は、あまり賢くないです。 …

診療看護師(NP)1期生の在り方について

1期生とは、ときに困った人がいます。 逆にすごい人もいます。 かの有名な、自治医科大学の1期生は、すごい人が沢山いると有名です。 良いことで有名になることはとても良いことだと思います。 けれども、内部事情は内部にしかわからないこともあります。 日…

診療看護師(NP)が最も習熟すべきものは何か

物事には、何でも専門性がありますので、極端な専門性はのぞいて、最も一般的に必要とされている知識は、内科学(Internal medicine)ではないでしょうか。 内科がわかれば、どの診療科でもある程度のプラクティスは可能です。 例えば、集中治療医になるには…

診療看護師(NP)と特定行為看護師はどのように棲み分けるべきか

近年、診療看護師(NP)を取り巻く世界では、いくつかの団体がそれぞれ独自のアドバンスドナースを養成しようとしているようです。 そのへんは、全く詳しく無いので割愛します。 診療看護師(以降NPと記載します;日本版NPの事です)の問題を複雑化させてい…

看護師の早期退職は是か非か

看護師は、とにかく退職する事が有名な職業です。以前調べたら、1割以上の方が退職していました。 かくゆう私も、いくつかの病院で勤務してきましたが、退職を繰り返していると客観的には映るでしょう。 いくつかの病院で勤務してきた感想としては、看護の世…

看護師によるいじめはなくならないのか

この文章を記載しているときに、巷では新型コロナウイルス感染症が流行し、ある女性プロレスラーが死亡したことがニュースになっていました。 その女性プロレスラーについての記事を詳しく読んだわけではないのですが、推測するに「自死」だったのだのだろう…

診療看護師(NP)への架空のアンケート結果

例えば、ナースが診療看護師(NP)のことを気に入らないとしましょう。 そのナースは、次にどの様なアクションを起こすか、それはその組織の在り方の鏡像だと思います。 そこで、ナースはNPをどのように懲らしめようか、考えます。 そうだ、NPに対し、アンケ…

医療職最大職種の看護師から、イノベーションは無理なのか

第18回救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会(議事録)については、先に書きましたが、もう少し議事録の看護の部分だけを読んでみました。 詳細は、下記のURLより閲覧可能です。 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08944.html 看護師の代表者の…

特定行為と看護の代表者

看護職には現在、「特定行為」というものがあります。 この特定行為は、過去看護師の判断では行えなかった、38の行為が法的妥当性をもち、可能となったものです。 この制度の背景には、多数の歓迎とともに、反対意見もあると思われます。 医療は医師のみで成…

診療看護師(NP)と特定看護師

2020年、時点において、診療看護師という方は厳密に言えば、存在しません。 一方、特定看護師も、厳密に言えば、存在しません。 少し前に、一定の議論がなされ、法整備が行われ、2014年6月に「特定行為に係る看護師の研修制度」というものが創設されています…

ワルファリンはいつ飲むべきか?

ワルファリンはいつ飲むべきか? ワルファリンという薬は、抗凝固薬のゴールドスタンダードとも言える薬です。 近年は、DOACとかNOACといった、抗凝固薬が主役になりつつあります。 しかし、まだまだワルファリンという、古典的な薬のメリットはたくさんある…

誤嚥性肺炎における抗菌薬

誤嚥性肺炎とは、通常高齢者や頭蓋内疾患等に伴う、嚥下機能の低下を伴う肺炎のことを示すことが多いと思われます。 通常、誤嚥性肺炎の診断は臨床診断であり、誤嚥のエピソードがあり、高齢者で、呼吸器症状を伴い、画像上肺炎像があるような、そんな感じの…

できる理由とできない理由

医療において、特に近年は「安全」が騒がれています。 けれども、一部の医療者は安全の概念を履き違えているようにも思います。 例えば、ある患者さんが外出を希望したとします。 通常意識が良い患者さんであれば、病院での生活は苦痛です。 ですので、少し…