診療看護師(NP)1期生の在り方について

1期生とは、ときに困った人がいます。

逆にすごい人もいます。

 

かの有名な、自治医科大学の1期生は、すごい人が沢山いると有名です。

 

良いことで有名になることはとても良いことだと思います。

けれども、内部事情は内部にしかわからないこともあります。

 

日本版NPを養成する大学院も、もちろん1期生がいます。

その功績であったり、罪過はその勢力を弱めつつも後輩達に引き継がれていきます。

 

日本でも、非公式ではありますが、各施設で診療看護師(NP)を採用する病院が増えてきました。

その病院にも、もちろん診療看護師(NP)1期生がいます。

 

1期生の常ですが、だいたい1期生は大変です。

診療看護師(NP)って何?みたいなところから始まり、システム構築などです。

 

もちろん大変なのはわかるのですが、自分が苦労してきたものと同じ轍を踏ませようとする方がいらっしゃいます。

僕はこんなに苦労してきたんですから、あなた方も同じように苦労してください、みたいな感じです。

 

通常、先駆者は後進のために、同じ苦労はさせたくないものとして、自分が歩んできた研修プログラムを良い方向に構築していくのが仕事のはずです。

けれども、僕のときはPHSもなかった、僕が作った研修プログラムは絶対守ってください、とかよくわからない自分ルールを決める方がいらっしゃいます。

 

正直とても迷惑です。

 

あなたが苦労したのはわかりますが、次の世代に同じ苦労をさせないためにはどうすればよいのか、というのを何も考えていません。

そして、何も教えてくれません。

 

自分を超えてほしくないから、教えないのだと思います。

私は、基本自分の知っていることは全て教えます。

もちろん対象に併せて、少しずつですが、教えます。

作成したスライドも、全てあげます。

 

そんなもの、自分が何十時間かけて作ったスライドかもしれませんが、そのスライドを公表することで、後進の役に立つのであればそれで良いと思います。

そもそも、医療系の情報なんて、数ヶ月で古くなってしまいますので、作り終わった時点で過去の産物です。

 

そんなNP1期生がいる事で、うまくいかない病院があるのだとすれば、自分は世間から何を問いかけられているのかと、自問してみると良いと思います。

 

そもそも、診療看護師(NP)になろうと思ったきっかけは様々だとおもいます。

普通は、医療への貢献であったり、その中でも看護への貢献であったりするわけです。しかし、優位に立ちたい診療看護師(NP)の方々は、手技がしたいとか、医者のマネごとがしたくて診療看護師(NP)になってしまっているので、いわゆる”マウントをとる”態度に至るのだと思います。

 

こんなのでタスクシフティングとか言っている場合ではありません。

まず、チームとして機能しなければ、タスクシフティングどころではありません。

医者の仕事の代替を図るよりも手を付けるべきは、チームとしての未熟さです。

 

そんな1期生は、自分のやりたいようにならないと癇癪を起こしがちです。

そして、他のNPと問題ばかりを起こします。

子供じゃないので、議論が必要だと思います。

 

建設的な意見とは、家を建てるように、意見を言い合って、最終的に良質な家を作る事です。

けれども、話が出来ない方ですと、意見も言えませんし、良質な家も完成しません。

あるのは、その人が作りたいその人だけが住みやすい家です。

本来、診療看護師(NP)NP全員が住みやすい家造りに貢献しなければなりませんが、一人で作った家は、他者にとってはとても住みづらいものになります。

 

わたしは、その様な診療看護師(NP)にはなりたくありませんし、そういう診療看護師(NP)が増えて欲しくないです。

医師や看護師にも言えることですが、医療において先を見据えているのは、ごく一部の人だけのような気がします。

 

まさに、パレートの法則なのだと思います(組織は2割の人財により動かされるということ)。

 

胸腔ドレーンや中心静脈カテーテルばかりを入れていても、医療への貢献になるとはあまり思えません。

診療看護師(NP)がホントの意味で医療への貢献を示す日が来ることを願っています。