NP学会は、5年毎に資格更新制度を導入しています。
今年が、その初めての年です。
面倒な手続きですので、いくつか気になることについて書いてみようと思います。
資格更新の手引より
https://www.jonpf.jp/files/SpcDocumentsDetail/2/SpcDocumentsDetail_2409_file.pdf
まず前提として、会費を支払っている必要がありますが、会費支払い状況がわからないです。
もちろん個人でちゃんと管理していれば、この様なことにはならないのでしょうが、個人のデータベースがあるはずなので、分かるようにして欲しいなと思います。
NPとしての臨床実践時間≥2000時間/5年
これは、普通に働いていればすぐにクリアできますので、特に問題ないでしょう。
申請書:様式1−6
様式1は、現在の情報ですので、特に問題ないです。
様式2は、実践報告書で7つのコンピテンシーについて、それぞれ実践内容を記載していくものです。
これは、振り返るという観点では良いのですが、評価方法が今ひとつ分かりません。
看護の先生方が評価するとなれば、厳しく採点する方もいらっしゃるような気がします。
このあたりは、査読制度と同様に、ある程度誰が評価しても、最低限チェックするポイントについて周知しておくことが必要です。
査読も、誰がおこなったのかわからずひどい文面で返されることもあります。
そのため、査読した方の名前や所属等が分かるような、オープンな形態のほうが査読の一般化は担保できるような気がしています。
様式3は、証明書ですのでこれも貰えばよいだけですので、特に問題ないです。
様式4は、多少問題があるような気がします。
これは、ポイント制度によるいわゆる「ポイ活」の実践状況を測るものです。
最低50ポイントですので、これは普通にNPとしての活動を行うことで貯まるポイントであると言えます。
ちなみに他学会よりもポイントが高いのは、実績云々ではなく当然だと思っています。
というのも、他学会と同等のポイントを付与するのであれば、NP学会に顔出さなくなります。
そうなると、学術的にも衰退していきますので、これは学会としてはあるべき姿です。
ただ、証明書として原本を請求しているのが意味不明です。
原本を送付したら、その後使えなくなります。
そして、もっと意味不明なのが、原本を紛失した場合に限りコピー可という文面です。
原本を亡くしたなら、コピーは物理的に困難な気がします。
考えても、よく分かりません。
他に、様式1・2・4はデータとして送付しなければならない点です。
書類でも送って、データでも送るのは二度手間です。
そして、見る側も大変です。
データ一括にしてほしいと思います。
そして、入金もわざわざ手数料のかかる窓口で行うのではなく、振り込みやクレジットカードにすべきだと思います。
ただでさえ、多忙なのにわざわざ病院の外に平日外出して、慣れない作業を行うのは無駄以外の何物でもありません。
そうすれば、書面で必要なものは様式3だけになります。
これも、スキャンして送れば十分ではないでしょうか。
疑義のある場合は、病院や所属機関に電話して確かめればよいだけです。
ということで、日本NP大学院協議会側の言い分もたくさんあるのでしょうが、基本的に無駄なことを行っているという自覚は持つべきかと思います。
いわゆるお役所仕事というやつですね。
無駄な手数料ばかり取られてしまいます。