タイトルは、診療看護師(NP)の話です。
この話、色んな所で聞きます。
最近個人的に読んだ本で、80対20の法則というものがありました。
これは、いわゆるパレートの法則というもので、一言でいえば組織の20%が組織を動かしているということです。
この80/20の法則は色んな所で応用可能です。
たとえば、診療看護師は医師の業務の80%を担う事が可能となれば、医療にかかるお金(医療費)は今よりもっと安くて済むはずです。
そして、医師が行うべき仕事の8割を担うということは、単純に医師の仕事量が激減するということにも繋がります
例えば、米国ですとNPの場合は医師の8割程度の医療費といわれています。
当然患者さんが選択していきますので、安価で質の高い診療を受けれるのであれば、それは医療費の観点からも役に立ちます。
タイトルの話に戻りますと、診療看護師(NP)は看護部所属が多いと思います。
看護部の言い分では、労務管理ができるといっています。
けれどもこれは嘘です。
看護部の担当者は残業が増えた際には、「早く帰りなさい、あなたのマネジメントが悪いです」としか言いません。
これは多少語弊のある言い方かもしれませんが、これが多くの労務管理における看護部の方策です。
休憩もとれないと言っても、「それはあなたたちが選んだんでしょ」といって、「この人達は休憩もないのよ」って言っています。
冗談なのでしょうが、クタクタになって働く身としては、非常に心を打たれる発言です。
一般的に、月々の平均残務時間の目安が、30時間といわれています。
当然ですが、勤務場所にもよりますが日勤しかしていなくても、最初の1週間で残業だけで30時間を超えてしまいます。
例えば、朝1時間早く来ます、17時終業として22時まで残れば、1日で6時間の残業です。
これを、5日間行えば30時間になります。
そして、30時間以上の残業請求をおこなうと、マネジメントができていないと言います。
最終的には、30時間までしか請求できない決まりを作り始めます。
これでは、どこに向かって議論しているのかわかりません。
プログラムの構築の事に関して進言しても、その場ではわかりましたと言うだけです。
最終的には、現場の意見を取り入れずに、プログラムを作ればそのプログラムは脆弱なものにしかなりません。
残業を減らすためには、残業代を請求できない仕組みを作るのではなく、残業しない仕組みを作るしかありません。
労務管理労務管理と言っていますが、結局残業が増えれば診療科の責任にします。
看護部は悪くないと。
そんな看護部ですから、当然どこの病院でも人はやめますし、研修医のことを下に見ますし。
正直、看護師の多くはインテリジェンスが低いと言わざるを得ません。
もちろん、すごく勉強されて看護を体系化されている方もいらっしゃいます。
けれども、一般の病院の多くはこれが現状だと思います。
組織であるからには、協働しなければなりませんし、知らないのであれば教える事が必要です。
教えることができないから、怒ることしかできなくなります。
怒ればどうなるか、相手が反応すれば喧嘩になりますし、相手が反応しなければ相手は大人だったということです。
完全なる偏見ですが、手術室や救急にそんな人が多いです。
そして最も多いのが、師長以上の管理職です。
こんな事ばかりやっているから、中卒でもなれる資格から脱却できないのです。
中卒を蔑んでいるわけではありません。
中卒でもすごい人はたくさんいます。
看護師の場合は教育体系がそもそも構築されていませんし、個人のメタ認知やアンガーマネジメントができていない人が多すぎます。
もちろん女性が多くを占める職業ですので、そんな日もあると思います。
とはいえ、職業人としてそこは先を見据え、鳥瞰的視座で自らを見つめることが必要なのではないでしょうか。
ということで、看護部所属だからといって診療看護師の利点はあまりないように思います。
結局どこの看護部も護ってはくれません。
自分でどうにかするしか無いのです。
その境地に一部の看護師はたどり着きます。
そうなると、上層部は護ってくれないという事を理解していますので、思考の幅が広がります。
結局、狭い世界の上司に頼るよりは、自分で勉强して看護という狭い世界から早期に脱却するしか無いのです。
自分が考えを変えるしか無いのです。