看護師の世界は、依然として女性が中心の職業です。
元々は、看護婦と呼称されていましたが、最近は男性看護師の増加もあり、看護師と呼ばれています。
どこの職場でもそうですが、女性は男性と比較し、子供を産むという事が大きく異なります。
また、子育ても母乳が必要なうちは、女性中心の子育てとなります。
子育てに、女性中心というと、批判もあるでしょうが、女性しか母乳は与えられないので、ある程度は女性が中心となります。
しかし、母乳が出ない母親や、各家庭での子育て理念等もあるでしょうから、一概に母親=子育てというロジックは通用しないのかもしれません。
最近は、夫が育児休暇を取得するケースも医療界でも、増加傾向にあるように思います。
育児休暇は、極論ですが、市販のミルク等を用いることで、両親どちらでも可能だとしても、子供を産むという行為は女性にしか現在はできません。
こればかりは、女性の気持ちを推し量ることはできたとしても、男性が代替することは不可能です。
看護師の世界は、女性が中心であるがゆえに、出産や育児を経験する女性も多くなります。
だからこそ、女性が比較的マジョリティである看護の世界の、有用性を提示可能なのだと思います。
けれども、看護師の上司の多くは部下の気持ちを推し量ろうとはしません。
子供が熱を出そうとも、考えるのは職場の頭数のことばかりしか考量することができません。
全ての上司がそうではなく、比較的多いと思います。
看護師の上司は、可能であれば子育ての経験のある方が好ましいと思います。
もちろん、望んでも子供を授かることができなかった方もいるでしょうし、それぞれの家庭の事情もありますので、一概に決めることはできません。
とはいえ、子育ての経験があったとしても、上司になると忘れてしまうのが、看護師の上司達です。
子供が、熱が出たとつたえて、良い顔をする上司は比較的稀有です。
上司の勤めとしては、気持ちよく仕事をしてもらうことではないでしょうか。
最近、働き方改革が話題になっています。
医療会においても、少々極端なやり方が目立ちますが、労基署の介入が幾つもの病院で問題となっています。
ここでも、子育て世代や子育てを終えた母や父の果たすべき役割は大きいと思います。
そもそも、与えられた時間内に、最高のパフォーマンスを発揮するのが、職業人としての勤めだと思います。
子供がいるから、早く帰らなければならない、という、ある種の都合は、働き方改革においても、効用を発揮すると思っています。
早く帰る理由は、子供に限りません。
例えば、今日は病棟の飲み会があるからという理由で、比較的スムーズに勤務が終了する場合もあるでしょう。
多分、やればできる。
できないのは、そのやり方が間違っていると考えたほうがよい、と思っています。
看護の上司は、部下を暖かく見守ってほしいと思います。
部下の主体性を促すのが、上司の役割です。
上司が、指示を出すのでは上手くはいきません。
そして、ある程度計画的に、出産子育てをできるような、病棟内でのプランがあれば、部下はより快適に、出産育児を迎えられます。
看護の世界は、だいぶ遅れています。
そのような方は、上司になるべきではありません。
看護師の、キャリアパスの問題もあるのでしょうが。。