看護師のファッションは、以前は、ナースキャップに白衣というのが定番でした。
最近は、比較的自由で、スクラブ（手術着のようなもの）等も、多くみられます。
看護師の業界は、ファッションに厳しいというのが、定番でして、特にご年配の方は、厳しい方が多いように思います。
どのように厳しいかと、申し上げますと、男性でしたら、ズボンを腰で履いている、ひげが生えている、髪が長い等です。
女性ですと、髪が肩にかかっているとか、更衣室を出るときに髪をまとめていないとか。
ファッションについては、一般的に流行がありますし、個々人でその評価は大きく異なるものと思われます。
看護師がよく、提示するものとして、客室乗務員（CA）を引き合いに出します。
たしかに、CAの方は、変なカッコウをしている人は、比較的少ない印象です。
けれども、CAでも、ふっくらした方もいらっしゃいますし、髪が肩にかかっている方もいらっしゃいます。
看護師は、どうかといいますと、CAに比較すると、結構ひどいかもしれません。
医者はどうかといいますと、更にひどいです。
この、医療者がひどいと思うファッションは、果たして、患者さんにコミットしているのか？というのが、最たる問題であると思います。
出典は備忘してしまいましたが、医療者に最も重要なものは、ネームの提示だったという研究もあります。
看護は、科学的であるべきです。
個人の、趣味を押し付けるような、ファッションの強要は、好ましいものではないと思っています。
例えば、千葉県の有名な病院では、デニム禁止という決まりごとに対し、アンケートを取った結果、患者さんたちは、医療者が思っているほど、不快には感じていないという結果を発表している、超有名人もいます。
要は、結果が全てなのだと思います。
良質な医療を提供するのに、良質なファッションはリニアであるとは言えないのだと思います。
で、看護師のファッションに最も苦言を呈している人は、看護部長とか、看護師長とか、いわゆる偉い人が多いのです。
けれども、残念なことに、若者からその方々をみると、とてもきまっているファッションとは言えないのが現状です。
体型からして、たるんでいますし、その体型に合わない小さなサイズの白衣を着用している方が多いのです。
ぽっちゃりしているのは譲ったとしましょう。
けれども、体型に合わないサイズの白衣を着て、若者の看護師に対し、ファッションの事で苦言を呈するのは、良くないと思います。
例えば、子供を持つ親が、子供に対して、靴を並べなさいと言っている割に、自らは靴を並べないのと一緒だと思います。
説得するためには、説得するだけの根拠を創造しましょう。
看護とは、科学的な学問であるはずです。
いい加減、ファッションに対しても、科学的に議論すべきではないでしょうか、世の中の師長と呼ばれる方々へ。
さらに、看護という狭い権力の届く範囲外の、医療者という視点から、議論すべきではないでしょうか。
医者のファッションには、苦言を呈さず、権威の届く範囲内の看護師にばかり、苦言を呈するというのは、医療者として好ましい態度とは思えません。
患者さんにとっては、医者とか看護師とかではなく、医療者という一括りなのではないでしょうか。
ひげをはやしているのが、悪いのだとすれば、皇室の方々に公式に苦言を呈してください。
看護師が、ひげをはやしているのを良くないと思うのであれば、それなりの根拠を提示するなり、創造してください。
世の中の医療を、悪くしているのは、あなたがた、師長と名のつく方々なのです。
肝に銘じていただけると、さいわいです。
