2018年3月1日、ボクシングの試合がありました。
イロイロな所で、話題になっています。
そもそも、ボクシングには詳しくないのですが、階級が詳細に分けられています。
今回の試合では、バンタム級の約53.5kgが上限と決まっているようです。
けれども、海外の選手の体重は、軽量時点で55.8kgということでした。
この超過した体重は、ボクシングのルールにおいて、2階級も上であるフェザー級の選手の範囲となるようです。
なぜ、ボクシングはこのように階級が厳密に設定されているのでしょうか?
当然ですが、体重の差がそのまま強弱に結びつくからではないでしょうか。
ことさらボクシングに関しては、体重リミットオーバーは、凶器を一つ身につけたようなものであるという事を、認識すべきです。
世界戦という大舞台で、海外選手は規定された体重を大幅(一般人にしてみれば大したことない体重だが、プロボクシング選手にとっては大きな差)に超過するというミスを犯した。
これを、無理やり医療に例えると、致死性のある薬剤を致死量敢えて投与した、手術で切ってはいけない臓器を敢えて切除した、ということに近いのではないでしょうか。
つまり、ドラッカーの言うところの、「知りながら害をなすな」という事だと思います。
プロとは、特定の職業において、金銭を享受するものである。
今回の海外選手は、プロ失格である。
医療での例えでは、患者さんは死を余儀なくされる。
それを、リカバリーできたとして、給与をもらうことは許されるのでしょうか。
いや、普通は、失職するでしょう(状況によっては、逮捕)。
ルール違反だとしても、ボクシングのファイトマネーは、多少なりとももらえるようですし。
プロの世界では、興行収入において、莫大な金銭が働く。
直前で、試合を中止し、中止した分の損害賠償を請求すると言うのは現実的ではないでしょう。
であれば、試合直前までに、体重を減らすなどの対応策に変更するなど、多少不利な条件で試合を行う等の対応もできたはずである。
けれども、それでルールを守った者が、勝ったとしても、喜びは半減するでしょうけど。
ルールは何のためにあるのか?
今回の騒動は、考えさせられるものでした。
今回のようなルール違反が、公になることで、少しでも未来へ貢献することができたのであれば、日本人選手には経緯を表したい。
よく、臨床研究でも同じ土俵でというのがまず前提である。
つまり、りんごとみかんを比較する事はルール違反なのです。
ルールは守る為にある
けれども、そのルールには、客観的根拠に耐えうるだけの根拠がない場合もある
ルールは、適宜見直されるべきである
高速道路の最高速度なんて、何の意味もなしていないのであれば、最高速度の上限を上げ、より厳密に取り締まる方がよっぽど良いような気がしています。
軽自動車と高級車が同じ土俵で走っていることもおかしいのかもしれないが、この議論は複雑なので、言及なしで。