インフルエンザのシーズン

この時期は、毎年インフルエンザが流行しています。

患者さんも、インフルエンザの検査をして欲しい、と病院にやってきます。

 

極論ですが、この流行時期にインフルエンザの検査を行って、陽性か陰性かの判断を下すことは、おそらく保育園児・幼稚園児でもできると思います。

 

専門家である医師が行うべきは、インフルエンザの様な症状で発症した、他の疾患を見つけたり、インフルエンザの検査を行わずにインフルエンザと判断すること等、だと思います。

また、抗インフルエンザ薬(インフルエンザを治す薬)についても、医師はその根拠に基づき使用する患者さんは限定されます。

インフルエンザを”治す”と書きましたが、いくつかの研究では嘔吐などの有害事象は増えるけど、症状がある期間は半日程しか短縮できなかった、とされています。

 

ということは、多くの健康な方にとって、インフルエンザを治す薬は不要なはずです。

 

たとえば、一般のドラッグストアーにインフルエンザの迅速キットと、インフルエンザに効くお薬があれば、この時期の病院はすごく助かると思います。

また、インフルエンザだと自覚することで、他人へ移すような行為を自粛するかもしれません。

諸外国の現状は知りませんが、少なくとも日本ではインフルエンザの診断に対する、OTC(市販されている薬剤)があれば、病院の負担や医療費はだいぶ軽減されるような気がします。

 

市販のお薬ついでにいうと、病院に来たらとりあえず薬を沢山出す(事がおおい)ので、比較的元気な患者さん(くすりを処方した分を飲みきる前に、元気になるので辞めるような人)には、薬局で必要な薬をリコメンドする様な形でも良い気がする。

 

何でもかんでもOTCというのはよくないけど、数日でよくなることが見込めるものについては、OTCが妥当な気がしています。

 

まとめ

・自分で支払える範囲内の医療費は、今後払ってもらうようになるでしょう