診療看護師とは、日本版ナースプラクティショナーの事です。
最近、診療看護師を取り巻く環境は後押しされています。
例えば看護協会や医師等の働き方改革などにおいて、高度実践看護師として、ナースプラクティショナーの名称が、実際に使用されるようになって来ています。
つまり、今後政策として、ナーププラクティショナーが法整備される可能性を示唆しています。
現在多くの診療看護師は、在宅や病院で勤務しています。
開業を行うのであれば多少異なるのかもしれませんが、組織に所属するにあたっては、チーム医療を行わなければなりません。
※ちなみに、日本ではナースプラクティショナー制度は法整備されておらず、処方や開業等は認められていません。
チーム医療を新たな職種(法的には、特定行為の可能な看護師)が担うことで重要なのは、「彼/彼女らは何をする人なのか?」果たして、診療看護師は診療看護師以外の目線からみて、「我々にとって利益になるのか?」という点だと思います。
つまり、多職種からの人気を得る事が必要なわけです。
けれども、実際に協働する多職種からみた、診療看護師の人気はとりわけ低いです。
人気のある病院もあるのかもしれませんが、筆者の所属する施設においては、繰り返しますが、とりわけ低いです。
なぜ、人気がないのか?
大学院を出た、高度実践看護師と名乗るからには分析が必要だと思います。
その要因は、
1.多職種(看護師含む)の能力が低いため、診療看護師を理解できない
2.診療看護師は、能力が低いため、自己満足になっている
筆者の意見は、1の要因もあるのかもしれませんが、多くの場合は2が要因です。
筆者の知っている診療看護師は、診療看護師が〇〇やった→診療看護師がやったから、患者さんは良くなった→診療看護師は組織貢献しているというロジックの方が多いです。
それは、日本NP学会や、他の学会で発表されている診療看護師の発表をみればわかります。
自分の快感ばかりを追い求め、周りが見えずに良いことを行っていると盲信している診療看護師は、とりわけ迷惑です。
けれども、そのような診療看護師は多いです。
診療看護師のパイオニアとか言っていますけど、論文も読めない人が多いです。
将来を見据えた活動を行っている診療看護師には、迷惑な話です。
年々、診療看護師は増えていきます。
もう少し、医療全体を俯瞰する努力をしましょう。
全ての診療看護師が悪いわけではなく、一部の診療看護師の悪しき行為や態度により、いいことを行っている診療看護師の方までもが迷惑を被るのはよくありません。
大学院教育も、入試や卒業試験で総合的な人材をセレクティブするくらいのほうが良いのだと思います。
最近の大学教育でも、リベラルアーツは比較的重要視されているような気がします。
まとめると、おそらく多くの病院では多職種からみた診療看護師の人気はないのだと思います。
これは、一部の診療看護師の方が、内省しないことに伴う自明の理であると思っています。
診療看護師さんは自分たちでチーム医療のキーパーソンと言っているので、ホントにキーパーソンになれるように、がんばってください。